みみ様のお部屋

わがままお姫様がいろいろもの申すブログ

『ちょっと今から仕事やめてくる』感想

こんにちは。夢見みみです。

 

5/27に映画公開した『ちょっと今から仕事やめてくる』。

公開記念(?)で小説版を振り返ります。

※ネタバレ含む

 

 

 

 

 

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まず、伝えたいのはきっと『仕事辞めることにそんな負い目を感じなくていいんだよ』っていうことだろうと思う。バッドエンドではなくて、『生きていれば未来に希望はあるさ』というハッピーエンドですからね。

そこは理解したうえで、少々物申します。

※作品や著者を否定する気はないです。

 

 

えっと、さ。

社畜から言わせてもらうとさ、ぬるい。

みみなら、もっと社会の絶望、同僚・上司への不信感、役員の理不尽さ、主人公の葛藤がかなりリアルに書けるよ。(そりゃあ体験談だからね。みみの場合はノンフィクションだからね。)

 

ちょっと主人公(以下、青山)がバカで純粋すぎるんだよね。簡単に心を許しすぎ。上司相手にもヤマモト相手にも。

本当の友人たちにはじぶんの恥ずかしいところ何一つさらけ出せないのに。彼女もいない、上京組だから支えてくれる家族はいない…。となると、仕方ないのかなとも思うが。

 

普段、ミステリーを好んで読んでいるせいなのか、コナン脳なのか、みみの性格がひねくれているからか…←

ヤマモトが青山の営業の取引先の人物で、内部から壊すために近づいたんだと途中まで思ってた。ww

そこから幽霊説でて『え?これファンタジーなの?』と、数行前で『ミステリーを好んで…』とか書きながらまんまとミスリードにはまるwwどこがコナン脳だww

 

結局、青山の重大なミスはヤマモトは一切関係なく、青山の尊敬している五十嵐先輩の陰謀だった。取引先の横取りとか、営業マンあるあるなのに気づけないみみ。

思えば、五十嵐がやけに早く出勤しているという伏線も地味にあった。五十嵐が青山のパソコンを使ってこっそり何かをやっているシーンでやっと気づく。

悪事がバレそうになり明らかに様子がおかしい五十嵐。

みみ(あー…これで人を信じられなくなる流れか?)

全く気づいていない青山。嘘だろってくらいピュア。これはもうバカか。そして何ひとつ展開が読めないみみもバカである。

 

物語もクライマックスに近づいた頃、タイトル回収するのだが…フィクションだなぁという流れ。実際こうはいかないし、こうはできない。

 

青山は会社(あと、女)以外は恵まれていた。ヤマモトがいて、遠いが家族がいて。

『仕事で悩んでいたり、辛い思いをしている人におすすめ』とか、

『泣けて、最後はスカッとします』とかあるけど、本当の闇社畜は読まないほうがいいかもしれない。

 

なんだろな~青山の『死にたい』って気持ちがあまり伝わってこない。絶望感がない。

もっと長い小説であれば変わったのか…ほとんどがヤマモトとの会話文ばかりなので、主人公たちの心の底の声というのが聞こえてこない。書いてはあるけど、汲み取れないというか。

まぁそこに重きを置いているわけではなさそうだから、いっか。

『死ぬのと会社辞めるのどっちが簡単か』はちょっと刺さるけど。

ほんと~に死ぬほど辛い思いをしてる人より、辛い環境からでてきたような『元』社畜向けの話と思う。

 

ヤマモト『人生はなんのためにあると思う?』

青山『会社のため?』

えっ?てなってしまった。そんな社畜感でてなかったし、仕事憂鬱そうだったから自分のために生きてる人間かと。

※途中、長時間勤務~とか残業が~とかブラック臭だしてくるけど、本当のブラック知っている人からすれば終電には帰れるんだ?土日休みなの?なんで?サザエさんシンドロームってなに?サザエさん家でみる余裕あんの?ってなる。

 

人生は会社のため…それはヤマモトは違うと言って、青山は自分のため?と問うが半分違う、と。

『自分と、自分を思う周りの人のため』が答えです。

自分の人生だから自分本意なのは当たり前だけど、周りに目を向けてみると冷静になれたりしますよね。このへんはウルッとします。

 

…とまぁ色々と社畜目線で酷評してしまいましたが、ちょうどゆとり世代と言われる若者たちが抱えている悩みに沿ったいい話だと思う。

主人公も若いし、就職氷河期を乗り越えてきたうえこのご時世ですからね、退職=死と思うのは必然。

 

こういう小説が目立って売れるようになったのは嬉しい傾向。働き方改革がちゃんと進んでくれることを祈ります。